20100704

美味しいスリル

初めて料理を作ったときの事を今も忘れない

それは大学1年の夏だったか、暑い土曜日の昼時
僕は北海道でラーメン屋さんを営む伯父さんの家に下宿していた

伯父さんはレポートを書いていた僕を1階から呼んだ
昼飯だと思い急ぎ階段を降りると
「店が忙しいから、手伝え」との事

皿洗いと思ったら さにあらず、いきなり鍋を振れと

ラーメンを仕上げる一方で、
「卵入れて」「ご飯入れて』と指示する伯父さん・・・
必死で指示に答える僕

さすがに味付けは伯父さんがしたけれど、2分もしないうちに
なんとチャーハンが出来てしまっていた

味見をする間もなく、ラーメンと一緒にお客さんの元へ
初の料理をお客さんに出して、しかもお金をもらうというスリル
恥ずかしくてお客さんの方を見られなかった

そしてお皿洗い

その後、昼の混雑が過ぎた頃
伯父さんのチャーハンをゆっくり味わった

今日のチャーハンは・・・
うん、いつも通り 美味しかった

写真は北京にて
いつも食べていた青空チャーハン屋さん
自転車の荷台、練炭、唐辛子と醤油のみの味付け
そして子供用の椅子に座らされ、箸で食べる
こっちの味も、とても素晴らしかった