20091031

サヨナラプレイボーイ



5代目三遊亭圓楽さんが亡くなった。
座布団をあげる前の小話の情景が
いつも好きだった。
最後の高座は「芝浜」だったそうな

写真は
円楽がナレーションするプレイボーイの指南CD
先月のCD大整理で出て来たので
ずっと車の中で聞いていて最近のテーマCDにもなっていた
僕の実践にはほど遠い「円楽のプレイボーイ講座12章」

このナレーションの雰囲気と
開高健の言葉は少し似ている。
昭和の匂いがプンプンして好きだ。

訃報を聞いて「サヨナラ プレイボーイ」
とつぶやいたのは僕だけじゃないだろう。

20091027

ただいま

ただいま
やっと、やっと八戸に帰って来ました。
東京に少し居ました。
過去の日記が溜っていますが
明日から さかのぼって更新して行きますよ。

寒いけど、俄然やる気な私。
体重計に乗るのが怖い私。
そして旅を終えてまた成長したっぽい私。
明日から日常の中に戻る私。でも違う私。
チョット楽しみです。

みなさん旅に出ましょう。書を持って。

20091025

東京でも・・・

ワタリウム美術館へ、ルイス・バラガン邸を訪ねる展
建築はゼンゼン詳しくないが、心地良さを感じに。
妹も付いて来たってのも意外。
実は兄妹で歩いた事なんて殆ど無い。

家具とか額縁とかはやはり
ピンと来て(頑張れば作れそうだから)凄く参考になった。
シンプルな構造と作り、材の厚みと重たさのバランスが
絶妙だと感じる。久々に「巧い」と言葉が出た。
三分の一という長さをよく使っている感じ
いろんなバラガン家具の比率を確認。
メモ帳が2頁3頁と次々に埋まっていった
いつかメキシコに行ったら絶対訪ねたいバラガン邸

チョット表参道ヒルズを・・・体験
ハロウィンなのか変装した親子が多くて変な街になっていた。

夜は室工大写真部プチ部会in東京
ブラジル料理屋さんで肉三昧なデナー。
もう7年も会っていなかった山下さん。
そして、やっぱり過去のいろんな話に花が咲き。
師匠と仰ぐ先輩の話や当時のメンバーの話にイッパイ笑った。

帰りのホームで元写真部なのに全然撮ってない事に気付いて
ホームのあっちとこっちで撮り合った。

20091024

コンビ二弁当を欲します


いよいよ帰国。台風で少し心配だったけど飛び立った。
台風を避けるような軌道、雲の表情が様々に変化した。
本読んで写真撮ってを3時間繰り返した。
いつのまにかグッスリ寝ていて、着陸にも気付かなかった。

夜飯は、リクエストして半年ぶりくらいのコンビに弁当
陳列棚のすべてのコンビ二弁当が美味しそうに見えた。
なんて幸せなんだろう。
妹は「コンビニなんてお手軽ね」とあきれた。

20091023

最終日


最終日は雨。
でも最後に、サプライズが待っていた。
南寮の「海岸風情」というカフェで昼ご飯、その後周りを散策していたら、
おじさんに声をかけられたのよ。「私に90秒くれ」と
椅子に座らされ、待ってると横顔の見事な切り絵をプレゼントされた。
スバラしすぎる、最後までやってくれるな台湾!
聞くとここのカフェの周りの雰囲気は、全部切り絵おじさんの
作品なのだそうだ。

新竹を離れ桃園へ、
堺正章の「涙から明日へ」がここ数日の旅中歌です。


夜のお楽しみ。ピータン粥の屋台は無くなっていた。
「猪腸冬粉」と「湯青菜」にした。
これも思い出の味、これを食べて食あたりに強いお腹を作ったと言っても
過言ではない。食べつくしはこれでおしまい。

こんな雰囲気のお店は落着く。

夜食屋さんへ行くまでの途中に、何度もおばさんに
「お兄さん寄ってかない1000元だよ」と誘われた。

20091022

清代嫌い

今日は新幹線、メトロ、バスを乗り継いで故宮博物院へ
平日なのに予想外。中国人と日本人、欧米人、台湾の修学旅行の団体とごった返していた。さすが世界3大博物館のひとつと思ってたけれど、展示が少ないような・・・。そして一番嫌いなパターン、ガヤガヤ、ガヤガヤ。耐えられん。


展示のほとんどが清時代のゴチャゴチャした「お宝」って感じの物の大安売り。人の多さも併せてすぐ飽きてしまった。何故にこんなに皇帝の姿が作品の背後に見えるのか。翡翠の白菜は皇帝のミニチュア教材に見えて仕方がなかった。
一番見たかった書と篆刻はホントに一角って感じだった。でもあまりお客が居なくて1人占め。王羲之の書を手本にしたコピーってのがやはり多い。明の時代の沈周という人の書が豊かというか優しい感じがして好きだった。書に興味がますます湧いて来た。


帰りのバスを待つエントランスで、見事な蘭の鉢に会った。
ガヤガヤ、モヤモヤの気持ちが、スッと無くなった。やっぱり本物は良い。
でもこの蘭も、本来の姿ではなく作った形なのだと思う。

日本野鳥の会の創立者、中西悟堂は
自分の飼っている鳥を自然に放ち「野の鳥は野に」と名言したという。
そんな分野はないものか。


予想外に時間が余ったのでカメラ屋街へ
来ては見たものの、何も欲しいのが無い、カメラも日本と同じくらいの値段
だし。プラプラしてると、筆屋さんがあった。最近書道教室に行っている母にお土産。ついでに俺にも。

晩飯は新竹に戻り蒸し鶏スープのお店
会ってもう7年になる友人との人参スープ。
この数日で、もう一度食べたかった台湾のご飯達を制覇した。
もう思い残す食は無し。


体の感じで解る。確実に2キロは肥えた。
あっ。ピータン粥・・・。明日、桃園の屋台でやっつけます。

20091021

ガイドブックは持ってません。


新竹に住むマンション(2日間)はこんな感じ。
広い、豪華、景色良し、文句のつけ様の無い住まい。
こんなとこにも暮らしている人がいるのだな。

12階からの眺め、遠浅の海が一望出来る。台風が近づいているから天気が悪い。
街に面している部屋では夜景を観ながらシャワーってのも体験した。
泊まりたい方はエノモトまでご一報を。

そして毎度毎度の美味。
今回はエビ「檸檬蝦」です。
えびの素揚げに塩こしょう、ネギ、檸檬汁をかけたシンプル料理
何匹食べたか解らないくらい がっついた。


何処行きたい?と聞かれて、一緒にどこかに行った試しがない。
忘れるし集中出来ないから観光にガイドもいらない。
興味があるからその前後で調べる、そして憶える。
独りの方が自由だし、路がそれても構わない。
でも食事だけはお任せする。

吉田健一も言っております。
やっぱり、美味しい食事を食べるためには
現地の人にコーディネートしてもらうのが一番と。

「てぃんたいふぉん」なんてマアマアの日本人好みの味
何故あんなに混むのか解らない。

20091020

台中日記


田舎巡り公園で


新婚写真撮影会。今、台湾では絶対こんな撮影する。


足按摩、おっちゃんはヌード写真が趣味だった・・・。



飯の写真しか撮っていないかも、小龍包と卵スープ、辛ワンタン

20091019

在台中

15:00
台中に到着、友達に会いに。しかもまだ連絡していない。
ほんと毎度、行き当たりばったりの計画。
ホテルに着いて台中を検索したら国立台湾美術館があるとの事
しかもホテルから歩いて行ける。
旅の後半は台北の美術館、博物館をと思っていたから
なんとラッキーな、と言うか無知。だけど今日は休館日(ホント無計画)
建物の外観だけでもと思って行ったけど
色々考えたり周辺の彫刻とか観て、結局3時間も長居していしまった。

明日が楽しみな美術館だ。

目から手が出てて手に目がある


9:00
チェックアウトまでの数時間、お寺巡り観光へ
手が目から出てて手のひらに目がある像を発見
台湾にもSFチックな像があるのね。
「甲子太歳金辨大将軍」でググッて見ると・・・凄い。

20091018

やっぱりそうだった。


朝、孔子廟へ行く、ここの赤い壁が凄く気になっていた。
やっぱりそうだった、朝の光と緑と赤い壁、凄く気持ちいい組み合わせ。
もし将来壁を塗る事になったら朱色も間違いなく候補にするだろう。
でももうひとつ時間という材料が必要な事を思う。

僕らは、多くの状況は作れるけれども、
何年もかけた本物はそう多く作れない。時間は無いのである。


朝ジョギングの途中に良く寄っていた、お寺の隣の粗食の店が
偶然歩いていた通りにあった。迷わず朝飯、ここはカップ寄せ豆腐が最高。
いろんな具が入ったカップにアツアツ豆乳を入れてくれる、会計を済ませて食べる頃にはフワフワ豆腐スープになっているって言う寸法。ホテルのビュッフェ朝飯なんかより断然美味い。

昼過ぎ 困った、
このホテルの洗濯屋さんは日曜日が休みだった。
数日溜った洗濯物をどうするか、明日着る服も無い。
フロントにどうにかならないか訪ねると、大学の学生街に行くと
コインランドリーがあるからそこへ行けと高度な試練を与えてくれた。

観光日本人が行っていい所なのか?
しかし、洗濯物一袋で80元。ホテルではTシャツ1枚で130元だから超激安。


2時間の洗濯待ちの間、学生の友、鍋貼(焼き餃子)を食べる。
15個の注文を50個と間違って買ってしまった友人の事を思い出す。


通りの向こう側では、李小龍がレモン風味の唐揚げを持ってポーズしている。

餃子食べながら、今後の旅計画を練る。
フィルムが全然足りない。あと6本、台北に行くまでもつか?

20091017

あなた、日本人ですか?

12:00
南華飯店バス停前、高鐵(新幹線)行きのバスを待っていると。
「あなた、日本人ですか?」とおじさんに声をかけられた。
待つ場所が違うらしい。直ぐ近くだったが案内してくれた。
そして、10元くれと言われた。
10元なら全然悪い気がしない。ここが中国と違う所だと思う。
あなた日本人ですか?と声をかけてくる人は大抵日本語は話せない。
日本人?って言ってくる方が通じる。それにしても「10元という料金」が心を打つ。
台湾は日本語でゴリゴリ押し切っても身振り手振りで通じる、基本的に優しい証拠。

普通の高速の電車でも4時間かかる距離を1時間15分で新幹線は走る。
少し値段はするが、都市部までの無料送迎バスの時間を考えても全然ストレスが無い。

15:00
台南へ到着。2004年に来て以来なので5年ぶり、暑い。

昔よく食べていた担子麺を食べに「度小月」へ。
台南はよく渡辺満里奈に会う。ここも満里奈推薦だった。
移動時間がとても短いから、南に来た感じがしなかったけど、
店員の台湾語(方言)を聴いてやっと南方に着たんだなと感じた。

リベンジバスケ


06:30
リベンジバスケしに近くの小学校へ
そしたらビックリ、運動会が迎えてくれた。

爆音の中、近所の小中学生達と青空バスケ
中学生に撮ってもらった。
先生から運動会だから7:30で帰ってネと言われる。

リベンジ終了、そして気分的に勝利。
しばらく設営を撮影した。お腹空いた。

20091016

「えの〜っ!」



台湾は今、航空券だけで往復3万円ってのがあります。
みなさんお誘い合わせの上、行きましょう。

去年のアキレス腱切った時から1年と半年ぶりの台湾
先ずは事件があった街「桃園」へ。
スーツケースの半分はお土産、サンタ気分で出発です。


着くなりホテルの人が「えの〜っ!」って呼んでくれた。
そして、格安でグレードアップした部屋に通される
王様椅子、ジャグジー付きの風呂、ウエルカムフルーツは勿論バナナ
そして当時ホテルに置いていった品々。
バスケットボールと左足だけ紐が解けた運動靴・・・


晩飯はしゃぶしゃぶ鍋をおごってもらった。
(台湾のしゃぶしゃぶはセルフ鍋)
みんな優しい人ばかりで、しあわせです。

腹一杯で就寝。明日朝は事件の地へ。

20091015

ジャクソン・ポロック1枚


写真美術館へ やはり奈良原一高が好きだと言う事を
再認識してから、とりあえずワタリウム美術館のルイス・バラガン
西洋美術館のル・コルビュジエを体感しながら常設展かで迷う。

今の東京をもっと検索しておくべきだったと後悔しているうちに
電車は上野公園へ。

常設展の中にジャクソン・ポロックを1点だけ発見
ポロック初対面だったので凄く嬉しくてずっと観ていた
本当にあの垂らす手法(ドリッピング)で意図して精巧に書いている事が
作品から伝わって来て嬉しい。企画展でポロックが観たい。

↓久々にやってみた
jackson pollock

明日は渡台します。

20091014

マンガ喫茶の正しい利用方法

今日が私の初マンガ喫茶。
渋谷のドマンナカでデビューです。
他の人はそれぞれ満喫しているみたいだけれど…
何していいか解らない。
読みたいマンガ無いし、ジュース飲んで良いのかさえ分からない。
マンガ喫茶で正しい行動しているのかが不安だ。
オラァ、田舎者だなぁ。

とりあえず与えられた部屋内でネットは出来るので、
明日の計画立てたり、今日買った本読んだりしてる。

妹の仕事待ちだから、泊まるわけではないけど
すごいイッパイの人の中の一人になったような気が
してきた。ハチの巣、難民系。

妹も大変だなぁと感心する、23時に仕事が終るって
普通の人じゃあり得ない。

いびきが四方から聞こえてくる。
壁に囲まれて何だか不快だ。
みんな正しいマンガ喫茶の利用をしているのか?
僕はどうなん?

旅のお供



今回の旅のお供は、再読もので濃いめと軽めを混ぜて

***********************
東京の合唱:小西康陽
書と文字は面白い:石川九楊
自分の中に毒を持て:岡本太郎
美の種まく人:白州正子
***********************

あと吉田健一の美食系か
開高健の旅と説教系か、悩むからとりあえず持っていこう。

20091012

rub an ink stick

僕らは時として、予想だにしない数字に驚かされる。

昨日ご紹介した墨磨り機。

友人の情報が入ってきました。
大学の書道科の生徒宅では、ほぼ無休でグルグルしているそうです。
大作を書く時はバケツ一杯磨って、3時間で使い切るようです。
すごい世界があるのね。

きっと大昔の書道家の弟子は、毎日ズ〜〜〜ッと墨磨りしていた
のでしょうね。想像しただけでも腕がプルプルする。
それとも、水車で巧く墨磨り機を作っていたかもしれない。

墨擦り機


最近、少しずつ挑戦している毛筆
いかに字を書くときの間とリズムが大事か思い知らされる。
そして力の加減。普段、ペンを上下させて書いていない
ので本当に思い通りに書けなくて悔しい。
逆に、思い通りに書けるとすごく気持ちいい。
しばらくハマりそう。最終地点は手本無しの写経か?

こ、こんなのある。
「墨すり機」
それにしても、ネーミングがいい感じ
「職人」「鉄人」ときて最高機種が「縦横無尽」
何か突き抜けた感があって。

「おれ、遂に縦横無尽買っちゃった」
「すげ〜、今度見せて」
と言える友は、僕にはいないが言ってみたい。

20091008

風雨とワイパーとライヒと




雨音とワイパーの往復に
スティーヴ・ライヒはよく合う
得に台風ともなると・・・
ワイパーの往復は早くなって
演奏に参加しているかのようになる

20091005

展示しています




写真を入れたい額がある
というのはとても幸せな事です。
壁に掛けておくだけで「次は何を・・・」
とワクワクしてくる。

花器に似ているのか?とも思う
という事は写真は花?
風景をチョット拝借して飾る
そんなんで良いのかと思うと少し楽な気で写真が撮れる。

「あなたは何故写真を撮るのか?」と問われたら
「そこに壁があるから」と答える。なんてかっこいくない?

あとは花を生ける人間面の問題か
川瀬 敏郎の本に教えを請うこととしよう。

20091004

ポチッとした赤


母の秋刈りのお供をした。
赤い実は秋の空とよく合うと思う
こんな赤が好きだ

ポチッとした赤が無意識に好きだったのだと
春に作った携帯のストラップが裏付けた