20100531

洗車の跡


洗車をしたとき毎回思う事がある
「こんなところにも固形ワックスが・・・もう」

海外から帰ってくると、車は父が洗ってくれていて
いつもキレイだった。けれどワックスがいろんな隙間に残っていて
そこだけは、なんとかして欲しかったが
洗ってもらっている手前、何とも言えず・・・

父さんはあまり器用な人では無かった
周りには器用に思われていたかも知れないけれど
それは、地道に日が暮れるまで何か一つの作業をやってられる
人だったから。よく言えば職人気質だったのかも知れない

そして
今になってその残ったワックスが愛おしく思うのだ
洗車中は勿論、仕事中に突然思い出して、涙ぐむくらい
最近ブワッと思いだしては涙をこらえるときがある

未だに生活の中に父さんの跡が残っている
これから薄れてなくなっていく事だろうけれど、
見つけては 心の中に強く濃く残しておきたいと思う

そして、僕の跡が残るのか…とも思う
父の跡を拭った後の僕の跡は、必然
成長していなくてはならない

でしょ

なんで死んじゃったのだろう
もっと僕らに伝えたい事があったんじゃない?

20100522

世界一


スチールドラゴン2000を体験した。
恐怖とか絶叫というよりも爽快な気持ちのいい世界一だった。
実は中学のときのデズニーランド(←訛ってる)以来、
絶叫していなかった。というより怖くて避けていた。けど
乗ってみたら大丈夫。といっても足ガクガクだったけれど。

びっくりしたのは
眼鏡を外さなくちゃならないのだけれども、絶叫中は
ぼやけていた視界がくっきりして、景色を憶えているくらい
見えていたこと。危機を感じると視力もアップするのか
それとも脳内で画像修正しているのか

今回、とにかく僕は急上昇より落下の方に弱いことがわかった。
スカイダイビングとか宇宙からの帰還は耐えられないな。

20100518

frogmoon


千葉県は田植えシーズンです
先週あたりから水を張った田んぼに、細い緑の縦線がぴょんぴょん出ていて
朝に夕に、キレイな景色を見せてくれます

そして日が落ちると、カエルの合唱が始まります。
本読みには良いBGMに

虫の”音”やカエルの”合唱”とは
良い言葉を当てはめたものだなあと、先人のもののあわれを感じつつ

20100516

ピリピリ・ビリビリ・日々雑感


本を読んでいると、ついうたた寝しているのはしょっちゅうだけど
起きると、右手がしびれている。腕を下にして寝たときとか、
腕枕してしまったときの、あのピリピリ・ビリビリ

姿勢が悪いのか、本が重いのか、悪い夢を見ていたのか、それとも本の内容か。
それにしても右手だけなんだよなぁ。今度から生活に左手を巧く使えるように
してみようか。ソフトボールの日本代表(上野投手かな?)の選手たちは左手で
お箸を持つそうな。僕はとりあえず、マウスから。

********
とにかく、本を読んでいる
朝起きて、ご飯を食べて、寝る前に、近くにある本を読む
何冊か同時進行するとあまりガッツり読んでいる気がしなくていい感じだ
図書館とはいいところ
今まで本屋で手が伸びなかったものが読める
興味に任せて、これ、これ、これ・・・と気兼ねなく手に入るのは
気持ちよくさえ感じる

千葉に越してきて本当にひとりぼっちだけれど、本とラジオと写真で
保たれているといっても過言ではない。

「クラシック音楽と小説さえあれば、君はひとりぼっちではない」
と誰か昔のえらい人が言っていたが、本当に寂しくない(と言ってしまおうか迷った
が・・・)自分の性格もあるかな。

********
とにかく、本を読んでいる。
・ 細野晴臣の対談の本
・ オノ・ヨーコの半生の本
・ フランク・ロイド・ライトのスケッチと建築の本
・ 写真集いろいろ

ラジオは土地的にいろんな局が聞けて良いと思ったけれど
元気印のDJと交通情報に飽きてしまって、もっぱらNHKに
元に戻ってしまった。

とにかく
仕事して本を読んで、写真を撮って、
帰郷を夢見て、何かを想像してアウトプットして
明日は何を作って食べようかと思いを巡らす日々

20100509

母の日


車から花を大事に持つ兄妹が見えた。
お母さんは居なかったので、これから渡すのだろう。
毎年こんな光景を見ると、何もしていないなと思っていた
けれど、今年は少し行動した

エーケルンドのランチョンタオルを買った


***
台湾で一階がフカヒレレストランのホテルに泊まってったとき
母の日はすごく混んでいたことを思い出した
食事している人みんなが、幸せそうな顔をしていて
こっちまで幸せな気持ちになっていたなぁ

20100503

GWの話 3


かつての仕事仲間と食事
一同、僕の痩せぶりに驚く。
去年に比べて8kgは減量しているから無理も無い
そして相変わらずのバカ話、「あの頃は良かった」なんて
僕たちの「かつて・・・」を確認し合った

その後・・・
「あの頃は良かった」なんて言わせないぞの会(後に勝手に命名)が発足
今でも十分楽しめるぞ!とばかりに 
白浜、走る、冷たい海、花火、相撲、星。

はしゃぎ過ぎが原因で 友人の携帯が、僕のデジカメが
砂まみれで動かなくなった。

20100502

GWの話2



去年もやりました、母の日の前倒し
十和田へ花見 & 草間弥生 展

桜も五分咲きで、暑くもなく寒くもなく丁度いい天気
去年に続いて桜の時期に十和田に来たけれど
広い道幅と松の緑があるから コントラストの効いた花見が出来るのだなと
道路計画(都市計画)をした昔の人に拍手したくなる思いで お花見散歩

2004年のクサマトリックス を体感した時は
圧倒されっぱなしだったけれど、今回はじっくり見られた感じ
母も僕に併せてか ゆっくり拝観

どうやって描いたのだろうかと黄色い南瓜を前に筆の跡を探して
2人でジッと近づいて見たり「ほら、ここ!」なんて話し合いながら。
すごく新鮮な感じの展示の見方だった

帰り道では
来週にはこの道がピンクの草間ワールドになっていることを想像しながら歩いた

20100501

GWの話1



ここ5年くらいだろうか、いつも同じ人に髪を切ってもらっている。
切りに行くというよりは、お話をしに。
青森に居るのに東京で開催中の写真展の話とかが出てくる

「ジャンルー・シーフの写真展行った?」
「先々週行きましたよ」
「いいなぁ。行けないから電話して、写真集全部取り寄せたよ」

なんて感じではじまる。今回はジャンルーが活躍していた60年代のお話から
流行の髪型とヴィダルサスーンのペーパーバック、人間の骨格とカッティング・・・
話がのりだすと尽きない。
ずっとお話していたいところだけれど、彼には次のお客さんがいる。
約2ヶ月に1時間。これくらいの間隔と時間が丁度良い時間なのだなと思った。

その後は、写真集やヴィダルサスーンをゆっくり楽しんだ
そして挨拶しないで、毎回スッと消えるように帰ることにしている

今日は接客中にもかかわらず、
こっちへ無言で 「じゃあ・・」と左手を上げた

「いいじゃん」と「うまい」


つづき

ジャンルーの写真の中で一番好きな写真が同じだった
「黒衣の女」
何百もあるページの中で同じ作品を選んだ驚き
オリジナルを見るともっと好きになるよと自慢した

自分が「素晴らしい」と感じた作品と出くわしたとき
彼は作品の前で声に出して「いいじゃん」と言うらしい
ぼくは「うまい」と言ってしまう
声に出す事で普通に素晴らしい作品と、特に好きな作品を
自然と選り分けて自分に定着している

彼に「いいじゃん」と言わせてみたいと一瞬思ったけど
ハードル高そうで見せるのが怖い。