父の1回忌のために出稼ぎ先の千葉から青森へ車で帰る途中だった
茨城あたりで地震 電信柱がメトロノームのように揺れて
山から花粉の黄色い煙が上がったのを覚えている
宇都宮まで行く道中、お墓や塀が倒れていていやな予感がして、
これは大変な事になっているぞと認識したのは
ガソリンスタンドで見たTVの津波中継だった
太平洋側はマズい
引き返そうと思った時はもう暗くなった山中で
土地勘の全く無い所で停電の中、街灯も無く
右も左も解らずで、完全にお手上げ状態になった
さてどうしよう
青い道路標識の地名がローカルすぎて解らない
方角すら解らないときに見つけたのが そう
北極星 あっちが北だ！
とにかく南下しよう
北極星を背にして広い道路を選び
時折、北極星と山の形を確認しつつ
何とか千葉へ引き返したのだった
以来、「ヒシャク型」か「ｗ型」を見つける度に
その時の事を思い出すのです これからもたぶんずっと
