ビューン16はお気付きの通り、ゴルフスイングを見るためのカメラ
2枚分のスペースを16分割して16枚のレンズでシャシャシャーーっと撮る
そして、絶対にゴルフ以外で遊ぶためにも設計されているカメラ
固定の露出条件で、フィルム感度で明るさを調整する などなど
ある程度条件に制約がある分、楽しむためには少々思いを廻らす必要がある
今になって使ってみると、「試しに撮ってみた」の域では無い
すぐ見れないというのも味わいのひとつ、暗室作業も味付けのひとつ
20世紀のカメラの位置づけはかなり変わった
主流がデジタルに取って代わったぶん、個性やアイディアなど
デジタルでは表現できないカメラだけにフィルムが入れられるようになった
微妙なのはこのカメラのような位置だ
上手いけどマズい、完璧じゃない楽しさ
端のコマの幅が広かったり、コマの重なりが
露出オーバーで白くなったり、ワビサビのような演出をしてくれる
21世紀のカメラに写るものはそれを許さない、
レンズの性能や画素数も皆が求める以上になっていて
コマ撮りなんて機能のひとつ、(で、たぶん用途や使う発想が違う)
何故まだフィルムなのか、それは
こっちの表現が無意識にも好きだと感じているからだと思う
後にデジタルとフィルムの区別がつかなくなってきて
技術の進歩なのか、見る人の慣れなのか、そこらを感じなくなったら
カメラ・オブスキュラ*で絵を描いてたりして