20080806

遺憾の意

数年前からニュースに「遺憾」という言葉が多く使われるようになったと思う。
当時初めて聞いた時は「あっ、怒っている」と受け手として解釈していたけど、
事件事故を起こした本人も「遺憾である」とか言うようになっていて
「なぬっ?」と思ったりする。

一般的には「事態が思い通りに運ばなくて残念だ」という意味らしい。
外交的(ニュース的)には相手対する非難、もしくは自分の非を認めたという
意味のようだが、不勉強な受け手(僕)の勝手な解釈は曖昧である。
「遺憾」の表現がニュースの中で、もしくは視聴者の中でジワジワ間違った
形に定着し、新しく曖昧な表現の言葉になってくるのではないかと思う。

本来の言葉に言い換えて「残念だ」と言われれば
受け手にとって好都合に捉えられて、相手を許している、もしくは自分は関係
ないと主張する言葉となり得ると思う。何で「しっかり納得のいくような責任
をとって欲しい」とか「ごめんなさい」とか言えないのか、極めて遺憾である。