20101227

これから始まる森

八戸行きの新幹線まで時間があったので明治神宮へ
参道は何回か歩いた事があったけれど
今回、初めて神宮の森へ入った

日本でただひとつの人工で天然の森
90年前に300年後をイメージして作った天然林は
計画がうまく行き過ぎて、いま完成したという

僕はその設計者のイメージした最初の森に居るのか
と考えながら歩いた。ありがたい

写真を撮っていると
歩くスピードがだんだん遅くなって
五感がだんだん鋭くなる事がよくある
周りの風景に体が取り込まれて森の一部になったような感じになる
今回はそんな一瞬を感じたような気がする。


他の人の歩くスピードがすごく早いので
追い越されるたびに都会っぽい空気に戻される

加藤清正の井戸に何故か人が列んでいたので聞いてみたら
井戸の写真を撮って携帯の待ち受け画面にすると
良い事が起こるのだと言う
なんてバカらしいと思って笑ってしまった
歩くスピードが早いのは順番待ちに列ぶためだった

井戸の写真を撮ってホッとした気持ちでニコニコして帰る人たち
森の設計者はこんな事までは想像できなかっただろう

その後、渋谷へ
ハチ公口からタワレコまで歩く間
いろんな事を考えながら歩く
東京は多くの人の多くのパワーが昔から注ぎ込まれている土地なのだ
その上をいろんな人がいろんなスタイルで生活している

ipodから「Perspective/坂本龍一」が流れてきて
ウワーッと凄く悲しい気分になった

ぼくにとって東京は、陰も陽も両方のパワーが渦巻く
パワースポットなのだなと思うようになった