20110116

放心でトイレに逃げ込むの図


今日は千葉の美術館巡り2館
まず写実絵画だけの新しい美術館ホキ美術館
写実絵画と写真の違いと捉え方を自分のテーマとして見ていった
最近の日本の写実絵画の風潮なのかどうかわからないけれど
どの作品も真黒の部分がほとんど無くて画面が明るすぎると感じた
本当に写真みたいな細かさとフェルメールみたいな構図に
スキがなくて全て見せられているようで
絵に隠された背景やモデルの気持ちが伝わってこない
写実だけが目的の絵に見えてきて心が動かなかった 残念

1点だけ「諏訪敦さん 《untitled》 2010年」がグッと来た
亡くなった人の顔を描いた作品で口の辺りから黒い「何か」が
フワッと無数に出ている 
魂が抜け出てそれぞれの家族や親類の心に染みる瞬間だと直感した
写真では表せない写実以上の新しい写実を見た気がする

腹ごしらえして次に川村記念美術館
川村さんという社長さんの趣味のコレクション展示と思ってたら
ぼくの不勉強ときたら恐ろしい
冒頭のレンブラントでさっきまでの写実のモヤモヤがぶっ飛んだ
明るいとか暗いとか思う前にガンガン伝わってくる

そして・・・
マーク・ロスコでもう放心
30分以上の放心の後 リセットのためにトイレに逃げてしまった
マーク・ロスコ病にかかったのか 感想(メモ)も書けなかった

その後、フランク ステラとか魅力的な作品がたくさんあったのだけど
放心が止まらなくてじっくり見られなかった
また来ようと・・・でも次回もダメかも

ドライブがてらロスコにあえる場所に住んでいる幸せを
これからの数ヶ月間堪能する生活を送ることになるでしょう