例えばバス停に立っている人に
「バスで行くのですね?」と質問をしたとする
「はい」としか言いようのない、そんな質問をする人がいる
心に浮ぶすべてのことを話す
世にいう「おばさん」のような言葉や質問
「無意識のたれ流し」ってやつの質問バージョンとでもいうのか
次の僕の行動を見るまでもなく見れば解るじゃない、、と思うのだが
せめて、「何時のバス?」とか「何処まで行くの?」とか聞いて欲しい
そんな人に最近よく会う
「一を聞いて十を知る」のは素晴らしいが
「一を十個聞いて解らない」のは最悪だ
人はさまざまな事を無意識に考えている
その中から何を話すべきか、何を質問すべきか
常に選択しなくてはならない
十を知るための最良のひとつの質問を
「だけど実際、質問ってのは難しいことでね
本当に巧く質問をするという事は
もう答えが要らないという事なんですよ」
と小林秀雄は言う・・・・
今までそんな質問を受けた事があるだろうか?
こっちも未熟だ。気付いていないのかも知れない
とにかく
僕は、こんな人もいるのだなぁと思いながら
また、僕自身もこんなつまらない質問をしていないかと自問しながら
「はい」・・・と答えるだけにしている
『大勇は忮わず』